実印や銀行印など、印鑑選びで最も悩むのが素材ですよね。
素敵な素材が沢山あって、どれを選べば良いのかわかりません。
印鑑素材の種類や特徴、違いも知らないし、値段も随分と差があると聞きますよね。
男性や女性でも人気の素材は違うだろうし、買った後の手入れなんかも気になります。
ここでは、実印に使われる素材の種類や特徴、人気や選び方について、当サイト独自のアンケート結果や、私自身の市役所勤務経験をふまえながらお伝えしていきます。
実印素材人気ランキング
当サイトでは、20代から60代の男女100人(男性:47人、女性:53人)に「実印に選びたい素材」について独自にアンケート調査を行いランキングの根拠にしています。
実印素材の人気アンケートの結果は次の表のとおりでした。
印鑑素材 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
プラスチック (三文判) |
11% | 6% |
チタン | 19% | 11% |
黒水牛 | 28% | 21% |
彩華 | 6% | 9% |
オランダ牛角 | 15% | 23% |
黒壇 | 11% | 9% |
楓 | 2% | 2% |
アグニ | 0% | 2% |
琥珀 | 0% | 8% |
柘 | 0% | 0% |
杉 | 6% | 2% |
パワーストーン系 | 2% | 8% |
男性に人気の実印素材ランキング
- 第1位 黒水牛
- 第2位 チタン
- 第3位 オランダ水牛
男性の場合は第4位の黒檀までに人気が集中していました。
それ以上に驚くのは、11%の方が実印の素材として、プラスチックの三文判でも良いと考えていることでした。
この結果で黒水牛は昔も今も人気があることはわかりましたが、個人的にはあまりおすすめしません。
なぜなら、黒水牛は乾燥に弱く、購入時にはとても美しい黒ですが、ほとんどの方は購入後に手入れをしないからです。

そのため、枠が割れていり、朱肉がかなり硬くなるまで固まってしまっていたり、まったく美しさがなくなってしまっている黒水牛の実印を多く見てきました。
それに対して、、第2位のチタンはぶつけても欠けにくいですし、何よりも水でじゃぶじゃぶ洗えますから、手入れをサボってもすぐに新品同様の輝きに戻すことができます。

女性に人気の実印素材ランキング
- 第1位 オランダ水牛
- 第2位 黒水牛
- 第3位 チタン
次いで第4位に「彩華」「黒檀」「琥珀」が続いていいます。
このことから、4位以下は男性ほど特定の素材に人気が集中していないことがわかります。
女性の人気ランキング第3位に「チタン」が入っていることには少々驚きました。
最近はチタンにもいろいろなカラーが用意されていたり、アタリにスワロフスキーや天然石を入れることができるなど、高級感と美しさを両立したような商品もあるからかもしれません。
他の素材を見てみても、おしゃれな印象を受ける素材が人気となっています。
琥珀などはとても美しい印材で、私も娘が生まれたときにプレゼントしましたが、とてもきれいですよ。
ただし、琥珀は乾燥や湿気には弱いのでケースに入れて日陰で保管するなど少し手入れに気を使う必要があります。
市役所勤務時に感じた実印素材ランキング

実際に窓口に持って来られる実印の素材は、先にご紹介した人気アンケートの結果とは全く違いました。
主観的な順位づけにはなってしまいますが、市役所の窓口で見てきた実印で多い素材ベスト3は次のとおりです。
- 黒水牛
- 本柘
- オランダ水牛
利用者が断トツで多いのは「黒水牛」でした。
これは、おそらくどこの印鑑店でも扱っている素材で、松竹梅で言うところの「竹」だからではないかと考えています。
印鑑登録には、新品だけでなく、使い込まれた印鑑が持ち込まれることが多く、黒水牛の実印は、経年による劣化が激しい印材だなと思いながら登録をしていたのを覚えています。
次いで、若い世代や女性に人気の素材なのが「本柘」です。
本柘は、手頃な価格で販売されていいます。
そのため、高額な実印を必要としていないけれど、三文判などではなく、ちゃんとした印鑑を求めている人向けの素材と言えます。
最後に「オランダ水牛」ですが、こちらは黒水牛のように劣化したものをあまり見かけることはなく、キレイな状態のものが比較的多かったと記憶しています。
人気アンケート結果と、実際に窓口で見かける素材が違う理由は、街のお店によってはチタンや天然石系の素材を扱っていないことが多いからではないかと考えています。
多くのネット通販では、街の印鑑店よりも素材数が多く、比較的安価で販売されていることが多いため、ネット上のアンケートにお答えしていただいた方々は、新しい素材についてもご存じの方が多いのではないでしょうか。


実印に使われる人気素材の種類と特徴を解説
ここでは、ポピュラーな実印の素材についてまとめています。
各素材の押しやすさや耐久性は、私が印鑑登録の実務をしていた経験と、各販売店の判断をもとに評価させていただいています。
記載している価格帯については、ネット通販専業系のお店の値段(サイズは15mm)を参考にさせていただいています。(価格調査時点:2023年9月)


柘(つげ・あかね)

【押しやすさ】
【耐久性】
比較的安い素材で、印鑑の他にも将棋の駒などに使われています。
とても軽くて扱いやすい印鑑素材として、古くから人気があります。
押印後は小まめに朱肉をふき取るなど手入れしなければ、朱肉の油分などが染み込んでしまうことがあります。
詳しくは「薩摩本柘の特徴を解説」を参照してみてください。
黒壇(こくたん)

【押しやすさ】
【耐久性】
仏壇・仏具に使用される木材系の材質ですが、非常に硬くて耐久性があります。
手頃な価格ですが、落ち着いた高級感のある素材。
虫に食われにくいという特徴があります。
詳しくは「黒檀の特徴や耐久性を解説」を参照してみてください。
杉・屋久杉(すぎ)

【押しやすさ】
【耐久性】
非常にリーズナブルで、エコな印鑑素材です。柘に比べると耐久性が高いのが特徴。
しかし、最近では杉の中でも希少な屋久杉を素材としたものが主流で、耐久性も高くなりますが、その希少性から値段は一気に跳ね上がります。
屋久杉の場合の価格帯は、17,000円~40,000円程度と高額。
彩樺・アグニ

【押しやすさ】
【耐久性】
合板印材のエコ素材です。
樺の木と樹脂を高圧で圧縮して作られ、耐久性が高く通常の木材系の素材よりもひび割れしにくいのが特徴。
また、黒や赤、茶色などカラーも選ぶことができ、女性に人気の印鑑素材です。
詳しくは「彩樺印鑑の耐久性や特徴解説」を参照してみてください。
琥珀(こはく)

【押しやすさ】
【耐久性】
木の樹脂の化石ですね。
ヨーロッパでは「幸せをもたらす石」と呼ばれ、見た目がとてもきれいな材質で、女性から人気があります。
ただし、耐久性は高くありません。また、直射日光などによる変色や、薬品などに弱いため必ずケースに入れて保管するなど、手入れが必要になります。
お店により価格差があるため、購入先の注意が必要。
詳しくは「琥珀印鑑の特徴とデメリット」を参照してみてください。
黒水牛

【押しやすさ】
【耐久性】
使い込むほどに味わい深いものとなっていくと言われる水牛の角が素材になっています。
乾燥に弱いため、椿油やオリーブオイルを使った手入れをしないと、割れの原因になってしまいます。
部位によって価格が違うため、お店により品質に大きな差があります。
詳しくは「黒水牛の特徴とデメリット」を参照してみてください。
オランダ水牛

【押しやすさ】
【耐久性】
水牛の角で、高級な素材として古くから男女問わず人気があります。
印鑑素材ごとに模様が違うのが魅力です。素材自体の質にランクが分かれていることが多く、価格帯も広くなります。
黒水牛と同じく乾燥に弱いため、日々の手入れが重要になります。
詳しくは「オランダ水牛のランク別の特徴」を参照してください。
象牙

【押しやすさ】
【耐久性】
最高級印鑑素材として昔から人気があります。
朱肉の馴染みが良く押しやすく耐久性が高い素材です。
ただし、ワシントン条約により指定されている動物で、ルールを守って販売することはできますが、密漁などの被害が大きくなり絶滅の危険性があることから、取り扱い店が減少。
チタン系

【押しやすさ】
【耐久性】
耐食性が強く錆びに強い。さらに金属としては軽量ながら高い耐久性が魅力の素材です。
最近では、さまざまなカラーも販売されていて、高級感もある印材として特に男性から人気があります。
最大のメリットは、水洗いができるなど手入れが簡単なことから、実印だけでなく認印など普段使いにも最適。
異常に安い価格で販売されていることもあり、品質面で注意が必要です。
詳しくは「チタン印鑑のメリット・デメリットを解説」を参照してください。
パワーストーン系

【押しやすさ】
【耐久性】
水晶やローズクォーツ、タイガーアイなどパワーストーン好きにはたまらない印材です。
石ごとに意味を持っているので、自分に合ったものを見つけると良いかもしれませんね。
ただし、ある程度の強度はあるものの、落としてしまったとき割れてしまう可能性があります。
また、素材となる石により値段がかなり違います。
詳しくは「水晶の特徴とデメリット」を参照してください。
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印鑑素材比較表を開く
- (価格調査時点:2023年7月)
素材名 相場価格目安 押しやすさ 耐久性 柘
(つげ・あかね)1,000円~10,000円 3.5 2 黒壇
(こくたん)2,500円~7,000円 3.5 3 杉
(すぎ)5,000円~6,000円 3.5 3 彩樺
(アグニ)2,500円~7,000円 3.5 3.5 琥珀
(こはく)3,500円~16,500円 3.5 2.5 黒水牛 1,800円~14,000円 3 3 オランダ水牛 3,000円~18,000円 4 3.5 象牙 20,000円~50,000円 4.5 4 チタン系 3,500円~18,000円 4 5 パワーストーン系 8,000円~40,000円 3 3

実印素材を選ぶ4つのポイント
先ほどと同じ20代から60代の男女100人(男性:47人、女性:53人)を対象にして「実印の素材選びのポイント」について独自にアンケート調査を行いました。
結果は次の表のとおりでした。
素材選びのポイント | 男性 | 女性 |
---|---|---|
押しやすさ | 38% | 30% |
かっこいい素材 | 15% | 9% |
高級感のある素材 | 28% | 42% |
かわいい素材 | 0% | 4% |
パワーストーンなどの運勢 | 0% | 2% |
メンテナンスの楽なもの | 4% | 6% |
実印の素材には、男女ともに「押しやすさ」「高級感」を重視されているようです。
1.高級感のある素材
実印は、印鑑の中でも特別重要なものです。
そのため、高級感を求める方が多いようです。
素材の種類のところでネット通販による価格帯の目安をお伝えしていますが、実印は印材によってかなり値段が違ってきます。
黒水牛やオランダ水牛のように、同じ素材であってもランクが違うものが用意されているものもあります。
他の素材によっても、企業規模や仕入れルート、質の違いでショップごとに値段は違います。
例えば、チタンを安い値段で売っているお店もありますが、チタンの純度が違うなど質の差が理由の場合もあります。
すべて純チタンを使用していると質のアピールしているショップもあります。
素材価格だけで判断せず、素材の質や彫り方などの仕上げについても確認してから購入するようにしましょう。
- オランダ水牛
- チタン
- 象牙
2.押しやすさ
実印は、認印や銀行印よりも重要な書類に捺印することが多く、押し直しが難しい書類が多いです。
また、印鑑証明書と合わせて印影を照合することになるため、しっかりと捺印することが重要となります。
印鑑は素材によって押しやすさがかなり違います。
正確にいうと、素材によって朱肉のノリに大きな違いがあります。
私は市役所勤務時代に、市民の方の実印をお預かりして、登録する仕事をしていましたが、新しい印鑑の場合はほとんどが押しやすいです。
ただし、石系の素材の場合は、印鑑マットの上で滑ってしまうことも多くありました。
また、手入れのされていない印鑑はホコリや以前の朱肉の塊などのせいで印面に凸凹ができているものなども印影がとりにくかったです。
朱肉ノリや押しやすさということであれば、木材系やチタン、象牙が良いかと思います。
購入後の手入れができるのであれば、黒水牛やオランダ水牛も良いと思います。

- チタン
- 彩樺
- オランダ水牛

紙の上ですべりやすく、印影がブレてしまいやすいです。
3.耐久性・手入れのしやすい素材
ここまで、何度かお伝えしましたが、手入れについては意外に重要です。
基本は、捺印後の朱肉はしっかりとふきとり、ケースに入れて保管することです。
さらに、牛角系の素材や琥珀など天然樹脂系のものは乾燥にも弱いため椿油やオリーブ油などで軽くふいてから保管しましょう。
柘などの木材系は、朱肉の油分を吸い取ってしまうので、しっかりと朱肉を拭き取ることが大切です。
手入れなんてしないという方は、水洗いできる「チタン」か「パワーストーン系」のものが良いと思います。

耐久性とメンテナンス性の面で、チタンよりも優れた素材はないかと思います。
- チタン
- 彩樺
4.風水・運気などの運勢に関する素材
こちらは機能的なお話ではありませんが、印鑑と運勢は合わせて語られることが多いですよね。
気にされる方はされるし、されない方もいらっしゃいます。
風水などでは色を参考にして印鑑素材を選ぶ方もいらっしゃいます。
色や素材だけでなく書体などでも開運ハンコなどでは聞く話です。
パワーストーンなども、その石が持つ意味など運気を気にされる方もいらっしゃいます。
気になる方は、印鑑の風水・運気などについても考慮に入れてみてはいかがでしょうか。

当サイトおすすめの実印素材3選
今まで多くの実印を見てきた経験から、実印素材に重要な要素は、「耐久性」「捺印性」「メンテナンス性」の3つが重要だと考えています。
1.チタン
チタンは圧倒的な耐久性で、かなり手荒に扱ったとしても欠けることはありません。
それでいて、水洗いすることができますから、いつでも新品同様の状態で気持ちよく使うことができます。
さらに、朱肉ノリについても象牙と同等と言われていて、「耐久性」「捺印性」「メンテナンス性」をすべて高いレベルで備えている素材です。
一点だけ認識していただきたいことは、「チタンは手彫りできない」という点です。
2.彩樺
2つめのおすすめの素材は彩樺です。
彩華は、柘に次いで安い素材ですが、柘と比較すると十分な高級感があります。
彩華は熱圧縮することで強化された素材ですから、他の木材系よりも耐久性が高く、実印素材として非常にコスパの良い素材です。
3.オランダ水牛
オランダ水牛の最大の魅力は、素材の風合いです。
動物性の素材であるため、ひとつひとつ模様が違うため一点モノの満足感があります。
主観的な意見になりますが、知的で洗練されたオシャレな印象の素材。
注意点としては乾燥に弱いため、使用後は朱肉を拭き取り、乾燥しないようにケースに入れて保管する必要がある点です。
実印素材の豊富な通販サイト
ここまで、実印の素材の種類や選び方についてお伝えしてきましたが、他にも多くの印材があります。
次におすすめするネット通販店は、どちらも取り扱い印材が多く、実印の素材選びに役立つと思います。
一度サイトを見てみて検討してみてはいかがでしょうか。
取り扱い素材数がダントツに多い「はんこプレミアム」
取り扱い印鑑素材はなんと約50種類!!
価格も手頃でありながら、10年保証が付く商品などもあって安心して購入することができます。
一般的な素材はもちろん、パワーストーン系の素材も多く扱いがありますから、まずはこちらでどんな素材があるのか、価格はどれくらいなのかチェックしてみてはいかがでしょうか。
おしゃれなチタン素材がそろっている「印鑑の匠ドットコム」
即日発送にも対応したスピード対応のお店。
チタン素材に力を入れていて、「シルバー」「ブラック」「ゴールド」の3色展開で、鏡面タイプや艶消しタイプから選ぶことができます。
流行りのスワロフスキーのアタリを10色から選んで付けることができますよ。
そして、注目の「粒界チタン」というチタンの中でも抜群の高級感のある素材を扱っています。
比較的手ごろな価格帯であるのも人気の理由となっています。
おしゃれな高級印材が豊富な「平安堂」
関東一円で実店舗を展開している実績のあるお店。
他のネット通販店と比較するとやや高い価格設定となっていますが、おしゃれな高級印材をラインナップしているからでしょう。
単に象牙やチタンなどの高級印材を販売しているわけではなく、高級印材に天然石のアタリを複数付けた商品や、ハートの形の18金をアタリに使用したものなど、他店では見かけることがない高級感を演出した素材が魅力。
アクセサリー感覚で大切にできる印鑑が手に入ります。
印鑑素材の人気に関するFAQ
-
同じ素材でも価格が大きく違うのはなぜ?
印材の品質の違いや、仕入れルートの他、機械彫りと手彫りなどによる仕上げの違いなどが考えられます。
-
人気のある素材の方が使いやすい?
実印に人気のある素材が、必ずしも機能性が高いということではありません。デザイン性や予算によって判断されていることも多くあります。
-
実印の素材選びのポイントは?
当サイトのアンケート結果では、「高級感」と「押しやすさ」を重視して選ばれることが多いです。実印は長く使い続けることが多いため、当サイトでは「メンテナンス性」も重要なポイントだと考えています。