西陣織(つづれ織り)の技術習得講座の教室 | 職人になりたい方も要相談

技術習得講座

西陣織(つづれ織り)の技術を体験してオリジナルの作品を製作していただける教室を開催しております。

いずれも複数日での製作を行っていただくため、つづれ織りの仕組みや技法について学んでいただくことができます。

そのため、他の織物経験のある方や芸術系大学生の方などが知識を広げるために利用していただくこともできます。

また、織物経験のない方であっても、楽しくオリジナル小物を製作していただくことができます。

ぜひ、西陣織の中でも格式が高いとされるつづれ織の技の習得を目指してください。

西陣織職人のなり方がわからないという方もご相談ください。

講座では、着物帯に使用される本格的な技法の指導を行いますため、趣味や職人になりたい方におすすめです。
※ 観光などでの体験教室とは異なります。

当工房の西陣織つづれ織講座の概要と特徴

募集時期随時(業務状況などによりお受けできないことがあります)
教室時間9:30~17:00
休業日月曜日、祝日
講師伝統工芸士 小玉紫泉及び弊社職人

講師について

技術習得講座講師
伝統工芸士 小玉紫泉

講師となるつづれ織り職人は、伝統工芸士である小玉紫泉をはじめ女性のみで構成されています。

また、代表である小玉紫泉自身も、手に職を付けるため教室に通うところからスタートしていますため、気楽に和気あいあいと受講していただけます。

使用する機材と材料について

講座で使用する糸
講座で使用する糸

講座で使用する糸は、当社製品に使用している上質な絹を使用いたします。(体験などで使用されるウールではございません)

講座で使用する道具類
講座で使用する道具類

また、機(はた)や杼(ひ)についても簡易なものではなく、当社製品の製作に使用しているものを使用しますので、爪掻き本つづれ織の技術習得に最適なものとなっています。

教室受講における注意点とお願い

  • 受講場所は弊社といたします。(地図
  • 道具はすべて無料でお貸しいたします。
  • 建物内ではマスクの着用をお願いします。
  • 建物内は禁煙です。
  • 昼食は各自でご用意をお願いします。
  • 機織機の椅子の形状の都合により、体重90kg以上の方はご利用いただけません。
  • 自動車での通学不可(バイク・自転車は可)

西陣織つづれ織講座の種類

経験や目標により3つの講座を設けています。

働き方が多様となっている昨今、手に職を付け、副業やパート代わりを目指す方や、本業として職人になりたい方など目的に合った講座の受講を検討ください。

各講座とも、通学頻度や業務状況により、お受けできないこともあります。
事前にお問い合わせのうえ、受講の可否や施設の見学など、ご相談くださいますようお願いいたします。

お問い合わせ

つづれ織り習得5日間講座(個別指導)

つづれ織り習得5日間講座作品例
つづれ織り習得5日間講座作品例
講座日数5日
料金55,000円(材料費・税込み)

20cm幅の男帯用の機を使って、つづれ織りの基礎が学べるコースで、糸巻きなど織りに入る前の作業から、無地織りと柄織りの基礎を学びます。

柄は三角形や四角形のほか、曲線の織り方についても習得することができるので、複雑な柄へと応用していくことができます。

講座の最終目標として、あなたオリジナルのポーチや名刺入れの製作していただきます。

講座日程
  • 1日目:「機と道具の説明」
    糸巻き、無地織り
  • 2日目:「柄織基礎」
    斜め上がり、縦上がり
  • 3日目:「柄織基礎」
    三角形、曲線
  • 4日目、5日目:「作品作り」
    手提げバッグ、花瓶敷きなど
    ※ 習得状況により異なります。

※ 3週間程度の期間のうち、5日間を想定しています。
受講可能な日程については相談のうえ決定します。

つづれ織り習得10日間講座(個別指導)

講座日数10日
料金99,000円(材料費・税込み)

原則として、先にご紹介した「つづれ織り習得5日間講座」を受講された方を対象とします(つづれ織りの基礎技術をお持ちの方も可)。

5日間講座よりも高度な柄織り技術の習得を学んでいただきます。

多くの柄織りの技法を学ぶことで、複雑な図案などへと応用できるようになることを目標とします。

作品作りでは、額やタペストリーを想定していますが、技術の習得状況により変更させていただくことがあります。

講座日程
  • 1日目:「技法と糸の扱い」
    技法や歴史
    機結び(ほどけにくい特殊な糸の結び方)
    糸とすがの扱い方 
    すがからのくだ巻き
    織り出しの仕方
  • 2日目以降:「柄織基礎」
    タテ糸の処理方法
    霞、雲霞、花びら、暈し

10日間の講座内で、最終的に額やタペストリーなどの作品を製作します。

※ 6週間程度の期間のうち、10日間を想定しています。
受講可能な日程については相談のうえ決定します。

専門講座(職人になりたい方向け)

働き方が多様になっている昨今、手に職を付けたいと考える方が増えています。

自己研鑽や趣味ではなく、西陣織の職人を目指す方を育成するコースとなります。

当該コースの受講は、「つづれ織り習得5日間講座」および「つづれ織り習得10日間講座」を受講済みの方が対象となります。

先にご紹介した講座では、マンツーマンでの指導となるのに対し、職人育成コースでは通常業務中の指導となるため、負担の少ない料金とさせていただきます。

受講料は、通学の頻度などにより個別にご相談のうえ、決定させていただきます。

講座期間内に下記の作業を習得していただきます。

制作準備
  • 整経(セイケイ)
    長さと本数を揃えたタテ糸の準備をすること
  • タテ継ぎ
    織り終えたタテ糸に新しいタテ糸をつなぐこと
  • タテ巻き
    繋ぎ終えた新しいタテ糸を後のドラムにまきつけること
  • 糊付け
    タテ糸の端を機(ハタ)に糊で固定すること
製作作業
  • 図案の準備
  • よこ糸の準備
  • 製織

作業に必要な道具等は無料でお貸しさせていただきますが、製作物に係る材料費が別途必要となります。

西陣織つづれ織講座の過去の生徒実績

過去に当工房で職人を目指された方の例は次のとおりです。

ケース1

生徒期間1年(週5日通学)

着物業界、織物ともに未経験の状態からスタートされています。

生徒を経て当工房に勤務後、独立して自身の着物帯作品の販売業を営んでいらっしゃいます。

現在は伝統工芸士として認定され、ご活躍されています。

ケース2

生徒期間6ヵ月(週5日通学)

着物帯に関するお仕事をされていましたが、織りの経験はなく職人としての技能を身に着けるために通学されていました。

その後は、弊社を含め、メーカーからの委託業務を受注しておられます。

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